その人は私に死ねと言った（解説） 2008/11/30__08:51

『PHONON 2551』ライブ中に私の身に起きた出来事。
（注：これはライブレポではありません）



陸橋の上で入場を待っている間
「ここから飛び降りたら死ねるな…」と考えていた。

最近、何かの拍子にふと
「私には何もない」「私は誰にも愛されない」
「つらいのはもう嫌だ」「消えてなくなりたい」
そんな言葉が頭に浮かんでくる。その度に慌てて掻き消す。


ライブ開演。


私はヒラサワライブ初参加。
他のアーティストのライブには何度も行ったことがある。
いつも盛り上がって、歌ったり踊ったり、とてもテンションが上がる。

しかし今回は何もできなかった。動けなくなった。

ヒラサワの発する音、歌声、動き、舞台演出、そこにあるもの全てが
ストレートに、何の抵抗もなく私の中に入ってくる。
そして私からは何も返すことができない。

自分が“からっぽ”であることを実感した。
ライブが進むごとに、私の中のデストルドーが強くなっていった。

しかし、私の心がデストルドーに支配されることはなかった。

「死にたくない。」

自分が「たとえ夢や希望がなくても生き続けたい」と思っていることを
確認させられた。死にたくないんだから、生きるしかない。

「でも、どう生きていけばいいのかわからない。」

その答えはもらえなかった。
「死にたくないのなら、生きろ。」…ただそれだけだった。


ライブ終了。


もはや立っているだけで精一杯。
フラフラしながら歩き、会場を出てコンビニで飲み物を買い
ホテルに戻って、ベッドに倒れ込んだ。



ライブ中、直立不動で時々泣いていたのは私です。
不快に思った方、すみませんでした。

ライブ後、声をかけてくださった方々、すみませんでした。
もう私には何の力も残されていませんでした。



死にたくないので、生き続けます。